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ドングリ笛とドングリごま
●鎌倉で見られるドングリの種類
コナラ
クヌギ
スダジイ
シラカシ
アラカシ
アカガシ
マテバシイ
●ドングリがなる木のお話
クヌギやコナラは、秋になると葉が落ちます。昔の人は、そうした落ち葉を集めて堆肥を作り、作物を育てるために、無駄なく使っていました。また、まだ電気やガスの無かった時代、クヌギやコナラの木を切って、薪や炭をつくっていました。こうして人々は生活に利用するために、木々を定期的に切り、落ち葉かきをするなど、雑木林を長い間維持してきました。明るい光が差し込む林の環境には、タチツボスミレなど、多くの動植物が適応しました。
鎌倉では、コナラの林が今も残っており、秋になると黄褐色に色づきます(写真)。また、まん丸なドングリを実らせるクヌギの木も、ところどころに生えています。
戦後、近代化が進むにつれ、薪や炭を使う機会が減り、雑木林は放置されるようになりました。草木が茂って光を遮り、森は次第に薄暗くなって、手入れの行き届いた雑木林は減り、明るい雑木林に適応した生物のすみかも失われつつあります。
鎌倉では、比較的暗いところでも生育できる常緑樹の森が、多くなってきています。特に、スダジイは、鎌倉の代表的なハイキングコースを歩くと、たくさん見られます。シイの実は先端の方まで帽子に覆われており、これをむくと、三角形の実が現れます。シイの実は食べられますので、固い殻を割って、食べてみてください。炒った方が、香ばしくなります。昔の子どもたちは、よくおやつ代わりに食べたということです。
このほか、ドングリをつける常緑の木としては、シラカシ、アラカシなどが、ところどころで見られます(こちらのドングリはアクが強く一般的には食べられません)。
マテバシイは、排気ガスに強いといわれ、街路樹として道端に植えられていることがあります。ドングリ笛を作りやすい、大きな実がなります。マテバシイの実も、食べることができます。
●ドングリ笛を吹いてみよう!
@大きめのドングリを選びます。
ドングリを一晩水につけてからつくると、
割れにくくなります
Aとがっていない方を
コンクリートなどに何度もこすりつけて削ります
B穴が開いたら、削るのをやめます
C棒などでつついて中身を取り出します
D中身をすべて取り出せば完成。
穴のふちに下くちびるを当てて吹くと、
ピーと鳴ります。
ビール瓶を吹き鳴らすのと
同じ感じで吹くのがコツ
●ドングリごまを作ろう
@ドングリのとがっていない方に、
キリなどで穴を開けます。
ケガをしないように注意して!
A穴に楊枝などを差込めば完成
B回してみよう!
●ドングリで工作
ドングリに色を塗ったり
ボンドでつけたりして、
工作してみましょう。
これは3匹のトトロ