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このホームページでご紹介している、
自然についての考え方です。
自然を守るって、どうして大切なの?
【人も自然に支えられている】
野山に生える植物の葉は虫たちに食べられ、その虫はやがて鳥などに食べられます。鳥は死ぬと、土の中の小さな虫や微生物に食べられて、土に還っていきます。
太陽の光や、水、土、空気などの自然の恵みの中で、こうして食べたり食べられたりしながら生き物同士がつながりあっている関係のことを、「自然生態系」といいます。
人間も、自然に支えられている生き物の一員です。普段何気なく飲んでいる水も、森の土に染み込んだ雨水が、しみ出てきたものを集めたもの。お米も、水や土、太陽の光の恵みを浴びてできたものです。
野生の生き物たちが元気に暮らす豊かな自然を守ることは、同じ生き物である人間自身の生活基盤を支えることにほかなりません。
社寺や花壇の花は、自然なの??
【園芸種の植物は、自然とは分けて考えています】
もともとその地にある環境・野生の生き物からなる「自然」と、「園芸種の植物」は、私たちの会では分けて考えています。
人の手により品種改良され、観賞用に植えられている植物は、社寺や花壇など、人の管理する場所で楽しむもの。
その地域に昔からすむ、在来の野生生物・自然環境を大切にすることで、地域特性のある地域の自然・ひいては生物多様性も守られ、人間の生存基盤である豊かな自然を守ることにつながっていきます。
だから、地域の自然の中に園芸種を持ち込んだり、動植物をほかの地域に人の手で移動させ外来種・移入種をはびこらせてしまうことは、もともとその地に住む野生生物を守るために避けたいですね、と、マナーをお伝えしています。
とはいえ、私も含め、多くの皆さんは、
鮮やかに心に響く、鎌倉らしい社寺のお花が好き!
だから、私たちの会では、社寺に咲く園芸種も含め、広くお花を見て楽しみつつ、折に触れ、地域の自然の大切さ、在来の動植物のかけがえのなさをお伝えしています。
動植物の説明の際には、在来種と外来種・園芸種を区別してお伝えし、地域の自然生態系・生物多様性を守る大切さについての、普及啓発活動をしています。
自然を守るために、何から始めよう?
【身近なところで、できることから】
自然には、地域ごとに特色があります。それぞれの環境に、長い間かけて適応してきた生き物を大切にすることは、いろいろな種類の生き物がすむ豊かな自然、「生物多様性」を守ることにつながります。
それぞれの地域で、身近な自然を大事にする人が増えていけば、自然はもっと豊かになっていくことでしょう。
まずは身近なところで、自然観察会や保全活動に参加してみてはいかがでしょうか。仲間と共に楽しく活動するうちに、やるべきこと、できることがだんだん見えてきます。
それぞれの場所にどんな生き物がすんでいるのか、どうやったら守ることができるのかを知るための自然環境調査も大切です。
意識の高い方なら、行政の意見募集に応じることや、自然を守るための寄付をすることにも、大きな意味があります。
まずは身近なやさしいことから…普段から物を大事に使ってごみを減らす、在来の生き物を大切にするなど、自然環境にやさしい暮らしを心がけてみましょう。
それぞれの人が、得意なことや、できることをしながら力を合わせていくと、自然を守る大きな力になります。いつでも、大切なものをみんなで守るという優しい気持ちを忘れないようにしたいですね。
まずは自然あふれるまちを楽しむ・好きになる!
【講座「花をたずねて鎌倉歩き」では、
自然や花を楽しみ「大好き!」の心をはぐくみます】
お花や小鳥、季節の風景…
自然や自然あふれる昔ながらのまちなみの、楽しさ、素晴らしさを感じたら、
「好き」「大切」の気持ちが、自然にはぐくまれていきますよね。
たくさんの方が「この自然あふれるまちが好き」と思うことは、その地域の自然を守る、大きな力になります。
お花を、自然を、季節の情景、命の輝きを、楽しみましょう!
講座「花をたずねて鎌倉歩き」では、
楽しみながら、自然や昔ながらの社寺・まちなみ、お花を学び、「楽しい!」「大好き!」の心をはぐくみます。