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教育支援教室「ひだまり」で収穫祭

みんなで作ったお米「おいしい!」

 「ごはん、炊けたよー。」
 紅葉の谷戸の一角。お釜の蓋が開くと、湯気が立ち上りました。生徒たちが真剣に切ったダイコンやサトイモ入りの味噌汁、サツマイモがほんのり甘いおこわ。「うん、おいしい。」滋味豊かな味わいに、皆、夢中で箸を進めます。食後は、家族へのお土産にと、竹筒いっぱいにおこわを詰める子の姿がありました。
 11月28日、鎌倉中央公園で、鎌倉市教育支援教室「ひだまり」の収穫祭が行われました。「ひだまり」は、不登校などの小・中学生に、少人数での集団活動を通じた教育支援を行う機関です。2006年度の郊外学習では、中学2〜3年生5人が米づくりを体験しました。田んぼに入るのは抵抗があったものの、畦の上から田植えや稲刈りをする傍らオタマジャクシをすくったり、草花遊びをしたりと、一歩ずつ、自然と親しんでいきました。得意な竹細工や料理には、抜群の集中力を発揮。大人も目を見張る上達ぶりでした。
 教師やボランティアの温かな見守りときめ細かい指導の下、各自の長所を伸ばし、仲間との絆を深めた生徒たち。さまざまな体験を通じ「生きる力」を身につけて、一回り大きく成長したようです。
*2007年1月鎌倉朝日新聞掲載(一部変更)

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