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広町の活動を基に大学院生が研究発表

研究発表の画像

市民と共に汗流し
聞き取り重ねた労作

 張り詰めた空気のキャンパスの一室。席を埋めた学生や学者らが、真剣な面持ちで発表に耳を傾け、鋭い質問を投げかけていきます。
 3月下旬、横浜市緑区の東京工業大学で、大学院生の熊澤輝一さんが、博士論文「都市近郊の緑地の価値共有のメカニズム」を発表しました。鎌倉広町緑地などを事例とし、約30人から、活動内容や自然との関わりについて聞き取り調査をした労作です。現場を深く理解しようと、泥んこになっての田んぼ耕作や生物調査にも参加し、頼もしい助っ人となりました。こうして信頼関係が築かれたこともあり、聞き取りの対象者も心を開き、関係者の心の機微まで捉えたきめ細かい事例紹介となりました。
 論文の主旨は、緑地のあり方について人々が合意形成を図る際、短期間よりも長期間かけた方が、保全作業などを共に経験し合ったり、他の緑地との違いを見出すことができたりして、互いに価値を共有しやすくなるというもの。
 具体的で詳細な事例紹介が「面白い」と多くの質問者から評価され、さらに論文を充実させ、他の緑地にも応用できるような設計論をつくってほしい、などと期待する声も聞かれました。熊澤さんは、今後も広町などを対象に研究を続けていきたいと話してくださいました。
 近年、鎌倉の市民活動や自然環境、都市計画などを、大学や大学院での研究テーマに選ぶ学生さんが増えてきているようです。将来世代を担う若い人たちが地域に学び、そこで研究された成果が地域社会に還元されていく…そんな関係が築かれていくと、地域がそれぞれの特色を生かしつつ、活性化していくきっかけとなるのではないでしょうか。
*鎌倉朝日新聞2006年5月掲載(一部変更)

広町の森でにぎやかに
「大収穫祭」

かかしパレードの画像

復活した田畑の恵み
〜おにぎり、芋煮に舌鼓

 秋晴れの広町の谷戸に、にぎやかに集う人々。田畑で収穫された新米のおにぎり、サトイモやニンジン、ダイコンがたっぷり入った芋煮を頬張れば、「おいしい」と笑顔がこぼれます。
 11月12日、鎌倉広町緑地で、「大収穫祭」が行われ、農作業に参加したボランティア、市長をはじめとする行政関係者、親子連れなど二百人以上が参加しました。
 広町は30年来の市民による運動が実り、「都市林公園」として保全されることが決まっています。従来運動に参加してきた市民の皆さんが、2006年3月に「広町田んぼの会・畑の会・森の会・自然観察会」を発足させ、公募に応じた有志と共に、自然を豊かにする目的で田畑の耕作を行いました。地元の熟練者の指導の下、皆で泥んこになりつつ休耕田を開墾。田植えを経て、10月に稲刈りを行い、61キロの籾米を収穫しました。
 収穫祭では、かかしのパレードやコンテスト、芋掘りなども行われ、子どもたちも大はしゃぎ。正月飾りやわらじ作りも盛況でした。
 田んぼの耕作に携わった市民の方は、「この日を目標に、ずっと頑張ってきました。これからも皆で力を合わせて田んぼづくりを続けたい」と感慨深げに話してくださいました。
*鎌倉朝日新聞2006年12月掲載(一部変更)

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