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ススキロケット
●ススキ
ススキが穂を揺らすころになると、秋の深まりが感じられます。秋の風物詩ともいえるススキですが、よく似た「オギ」という植物があることをご存知ですか?どちらも、遠目にはほとんど同じように見える穂をつけます。ただ、ススキは写真上側のように、1つの株からたくさんの茎や葉が出る「株立ち」になり、オギは写真下側のように、1本1本バラバラに生えているのが特徴です。ススキは乾いた草地で、オギは、少し乾燥化が進んだ湿地などでみられます。鎌倉の永福寺跡で一面に穂を揺らしているのも(写真下側)、実はオギです。
ススキは、古くから茅葺き屋根の材料として使われてきました。村の人が共同で管理する「カヤ場」というススキのたくさん生える場所があり、人々が年に1度は刈り取って、今年は誰々さんの家、という具合に、順番に屋根を葺いていきました。
ススキ原は、人に定期的に手入れされることで長い間維持され、カヤネズミなど多くの生き物が、そこに適応しました。しかし近年、茅葺き屋根の家も少なくなり、カヤ場の手入れがされなくなって、ススキは全国的に少なくなってきています。
鎌倉では、海岸沿いなどで、ハチジョウススキという葉の幅の広いススキが見られます。
●葉っぱで遊ぼう
★葉のふちに細かいとげがあるので、手を切らないよう注意しましょう!
@ススキの葉の中央には、1本太い葉脈があります
Aまん中の太い葉脈に沿って
葉に2カ所切れ込みを入れ、
葉脈以外の場所を
人さし指と中指の間に挟みます
B下に垂れ下がった部分を
もう一方の手で下に勢いよく引くと
葉脈の部分が飛んでいきます