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ぶらぶらミズキ
●ミズキ
6月ごろ、鎌倉の谷戸で、白い花を咲かせるミズキをよく目にします。平らに広がった枝一面に花を咲かせるので、まるで白いテーブルが幾重にも重なっているよう。
ミズキという名は、幹や枝を切ると水が出ることから付いたといわれています。木が盛んに伸び、ぐんぐん水を吸い上げる春から夏にかけて、太いミズキの幹に聴診器を当ててみましょう。コポコポ、チャララッ、といった、木が水を吸い上げるような音が聞こえるかもしれません。
白い花には、蜜を求め、チョウやハチなど、たくさんの昆虫がやってきます。
実が黒く熟すと、ヒヨドリなどの鳥が食べにきます。1本の木をめぐる、さまざまな生き物の命のつながりに、思いを馳せてみましょう。
ミズキは山ぎわに生えていることが多く、横向きになったり、曲がったりした木が多く見られます。
近年、山の手入れがされることが減り、こうした斜面の木が大きくなって、自分の重みに耐えられなくなり、根こそぎ倒れてしまうことも少なくありません。
災害を防ぐためにも、大きくなりすぎた木を切るなど、山の手入れをすることが求められています。
●ぶらぶらミズキ
葉っぱの柄を折り、引っ張ると細い糸が出てきます。
切れないようにこれを繰り返すと、
じゅずつなぎになります。
どれだけ長くできるかな?