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つるでリースとかご編み
●クズ
クズは、日本各地に広く見られるつる植物で、秋の七草の1つです。
林の縁にたくさん絡み付いているクズなどのつる植物は、マントのように森の周りをおおい、雨や風から守る役割を果たしています。
しかしクズなどが茂りすぎ、日差しを遮ったり、きつく巻き付かれたりすると、弱って枯れてしまう植物も出てきます。
古来人々は、つるでかごを編んだり、太いロープを束ねて橋を作ったりして、クズをいろいろと利用し、このことで森の手入れも兼ねていました。
近代化が進んだ現在は、生活の中でつるなどの自然の素材を使うことが少なくなり、森も手入れされることが減って、荒れてきています。
こうした中、ボランティアによる森の手入れに、一般の人も参加できる機会が出てきました。そうした際に出たつるをいただいて、リースやかごを編んでみましょう。
●リースをつくってみよう!
@クズのつるをとります。
晩秋から初冬にかけて、
茶色いものを選びましょう。
緑色のものは折れやすいので避けましょう
Aつるを好みの大きさの輪にし、
2周目から、その周りに残りのつるを
巻きつけていきます。
ほどけないよう、きつめに巻きましょう。
最後に、先端をすき間に差し込みます
Bきれいな実や葉を飾り付けて完成!
●かごを編んでみよう!
リースの場合と同じように、つるを取っておきます。かごは何日かするとつるが乾いて縮み、網目がゆるんでしまうので、きつめに編みましょう。
@芯となる太めのつるを奇数本、
(写真は7本)同じ長さに切っておきます。
そのうち1本をとっておき、
残りの半分ずつを、十字に重ねます
A別のしなやかで太いつるを
@の周りに3回ほど巻きつけ底にします。
余った部分は切り、
編み目に押し込みます
B底の部分に、最初にとっておいた
1本の芯を差し込み、長すぎる部分は
ほかの芯と揃えて切ります
C芯と芯との間隔が
均等になるように、
それぞれのつるを
開きます
D細めで長い別のつるを新たに用意し、
芯の周りに互い違いに
絡ませていきます
Eきつく絞って芯を
たわめながら編み、
側面をつくります
F好みの高さまで立ち上げたら、
芯の先の飛び出た部分を切りそろえます
G取っ手をつける場合、
@の段階で芯のうち
1〜2本に
長いものを使います。
最後に上か脇でよりあわせ、形を整えて
できあがり!